本格的な春の匂いが溢れてきましたね〜
京都校の吉田です。
身を切るような冬の日が多かった分、
この春の陽射しと夜の心地よさはたまりませんね。
何ということなくても、ごっつワクワクしてきます。
この「根拠不明のワクワク感」最高です。
私のレッスンブースのある4Fから見下ろす烏丸六条交差点は、
京都駅まで5〜6分の距離なので、京都の中心街の四条と京都駅を
歩いて往来する人々がいつも眺められる。
随分人通りが復活しました。まだ外国人は少ないが、旅行者は確実に増えている。
以前の活気溢れる京都の街の再現に、コロナからの完全復活を願うばかりの今日この頃です。
今日の本題 〜歌が上手いって一体なんだ?〜
「歌が上手い」とは、一体なんなのか、明確に考えて見ましょう!
ルックスや衣装など見た目のブランディングはこの際無視して、歌だけで言えば、
私が思うポイントは以下の通りです。
①リズムが正確。
特にウラ拍に当たる歌詞の箇所がド正確。
②音程が正確。
カラオケのピッチ採点は実際の聴感上のレベルとはイコールではない。
つまりあんまりアテにならん。が、79点以下ではピッチアウトレベルが悪すぎるとも言える。
③各語尾がブレず真っ直ぐ伸びやか。
人の心に響くクレッシェンドの妙がわかっていて、そこでの印象の残し方が絶妙。
④喉ビブラートではなく腹ビブラートが厚くも薄くもなく、適切にかかっている。
適度なビブラートは、フレーズ間を滑らかに埋めて、空気感や色気を醸し出す。
高度な歌唱と個性には大切すぎるスキル
⑤リズムをとるカラダの動きや身振り手振り、足の拍の取り方などが理にかなっている。
ビートに対してカラダの動きが拍に合っていて、動きの見た目に「4」ではなく「8」が確実に感じ取れる。
⑥ブレスが強く正確。
リズムの中で正確に、1曲全体での注意すべきブレス位置を把握できている。
1拍の長さのブレスは誰でもできるが、半拍で大きく吸うのは訓練しないとできない。
⑦2拍4拍のビート感にタメがある。
リズムの悪い人は、2拍4拍を歌い急ぐのが随所に見られる。
1秒は1000mmセカンドなので、100〜300mmセカンドぐらいの歌い急ぎのこと。
その箇所が多くなるのに比例してバタバタした印象になり、下手に聞こえる。
素人ドラマーの叩くスネアのタイミングが一定せずビート破綻して、下手に聞こえるのと似てる。
⑧声が良い=ハリとコシとツヤのある声の響かせ方がわかっている。
ブレスの深さ、鼻腔共鳴、腹式呼吸、倍音の知識と実践など総合的スキル必須。
天性の声の良さで差が出る場合もあるが、優先順位的には響かせ方の問題。
2万円のエレキGでも上手いギタリストならギターソロを響かせられるのと同じ。
こんな感じです。まだまだありますが、これらが最重要ポイントです。
②④⑤⑧は正直なところ数ヶ月で完全克服できるほど甘いものではないです。
でも①③⑥⑧は比較的短期間で意識づいて習得に近づけるものです。
今日からでも強く意識し始めてください。
やや苦言気味の提案です。
YouTubeのボイトレ記事などで学んだとして、
それが適切に身についているかどうか、誰が判断するのでしょう?
あなた自身ですか、カラオケで聞いてくれる友人ですかか。
それは果たして正確な判断でしょうか?
昔の笑い話で、
「オレ、空手練習してるんや、本読んで、、」
というのがありますが、
努力の方向と、ボタンのかけ方が完全に間違っていて笑えます。
えっ組手の実践練習どないすんの、と経験者の私は真っ先に思います。
やはり歌も同じで、情報ばかり追って頭でっかちになると上達の邪魔になります。
ちゃんと実戦でじっくり鍛え上げないと本当にうまくはなりません。
この記事を書いた人
ベリーメリーミュージックスクール京都校のチーフです。